星グラくんは大丈夫。
星☆グラくんはもう大丈夫でした。
ドーム、紅白、名古屋、大阪…と、私たちオーディエンスにとっては「点と点」で接するしかない氣志團ちゃん。だからこそ、不安も疑心暗鬼も妄想も絶えなかったけれど、本人たちにとって「氣志團」は日常なわけで。G線上で続いていく毎日のなか、事態は日々動いてたんだよね。なんだかずいぶん先の方まで（実は）走っていやがったんだなぁ---それが、大阪終了後の、今の私の感想です。
スゲーな、かっこいいな、嬉しいな、と思ったのは、とにかくもう、彼らの中では「そのこと」はとっくの昔に終わってる、って感じだったこと。
團長は謝った。今回ばかりは許してやってくれと謝った。メンバー全員頭を下げた。星☆グラくんも頭を下げた。でも、なんかね、「一応下げとかないと」って感じで（もちろん違います、きっとちゃんと頭下げてます）。それがすごくウレシ良かった。
あのGIGの星☆グラくんを見て、「とても反省しているように見えない」とか言う人がいたらいいなとさえ思う。だとしたらものすごく嬉しい。だって、そのくらい飄々としてるんだもの。ニヤニヤしてるし。への字口だけど。旅館の女将ヘイヤーだけど。オマエお義理で謝ってんの？ とツッコミたくなるくらいなんだけど（繰り返しますが違いますよ、本当はきっとすごく謝ってます）、それでも多分、大変なことをしでかしちまいましたという泣きの反省よりも、GIGに出られている喜びの方がよほどデカくて、またその喜びも、名古屋サプライズと大阪初日でどんどん消化されて昇華して、あっという間に馴染んだ「日常」に戻ってしまったというか。「だってこうしてる方が当たり前なんだもんねー」とばかり、自身が久々に超合金マシン氣志團ちゃんに合体したのを、ジャカジャカかき鳴らしながら淡々と確かめてるみたいなというか。だから女こどもはキャイのキャイの言うんじゃねぇよ、黙って見てろ、でもちょっと嬉しい、みたいな（キャラ変わってるよ）。そういう飄々。またの名を「反省の色が薄そ（繰り返さずに略）」…大物？
確かに「アレ」は重大で深刻な事件だったけれど、とにかく「氣志團ちゃん」とは、そんなことで一生うなだれ続けたり、3日とお客様に媚びへつらったりするようなキャツらなんかじゃねぇってことを、私は改めて、ヒシヒシと思い知らされちゃったような気がしています。
多分ものすごく反省してると思う（思いたい）。でも、反省してるけど、「こっちの方がいいでしょ？」って、全員に上目遣いで見つめられた気分。だからもう、團長が最初に「このホクロすきっぱがですね」と触れただけでいいじゃないか。あとはお互いGIGに没頭するだけでいい、それでわかる。空手家は拳を交えれば全てわかる。そして、氣志團ちゃんが既にそこまで行っていたというのを、私は城ホールに至ってやっと知ったのだ。ホントにもう、目からウロコがポトリコ☆ポトリカですよ。
GIGの内容については、東京ドームと台本が同じなので、「ああ、私が本来見るべきはコレだったのか」「やっとわかった」という復習コース。膝ポンの連続だった。ドームの時はまだ漬かって3日めだから、曲の区別も大して付いていなかったけれど、今回は違う。イントロだけでみぞおちの奥にボッと火がともるようなところが幾度もあったし、「そうだったのか！」「こう来るわけだ！」と納得しながら見られた、聴けた。
もちろん、スクラップされた部分（氣志團ルールが摘要されなかったり、未来予想図はただ流すだけだったり）もあるし、星☆グラくんが戻ったことで挿入された部分（アコギ版鉄のハートなど）もあるので、全く同じステージではないのだけれど、まさに「氣志團大法典（現象・最終章の巻）」がシナリオ通り、きっちり完璧に遂行された、というところなのではないだろうか。何を言うにしてもするにしても、「これを終えなければ始まらない」と言わんばかりの、「完璧な最終章」だったように思う。
とにかく、星☆グラくんについてはもう大丈夫。予後の経過とか、そういうのは本チャンのお医者様（と本人の自覚）にお任せするとして、イチKissiesとしてはもう心配したり、そのことでくどくど責めたりする必要はない。そんなことしてる間でさえも、彼らは転がり続ける石なのだから。それよりも、今後気にしていかなければいけないのはむしろ、ヒカ６の進退についてだろう。題して
「早乙女光、最新（真）章。」
この動向を見逃してはいけない、決して。わはは。
※しかし、團長の悪い癖は「ウケた（と思った）ツボをいじりすぎて壊す」ところなんじゃね？（ここ、コメント求めてます） 2回目までは面白かったけど、3度目はくどかったぞ。ピカ６にも耐性がついてて返しのキレもイマイチ（ああーやってしまった、こういう書きくち！）。ただ、そういうところも実に愛おしい。ヒカルがね。
あとは、團長が可愛いのは「あざといから」じゃなくて、「大法典に書いてあるから」なんだからな！ ヒカルもそう！ みんなそう！ ランマちゃんがあんなんなのも、トミーちゃんが立派な人なのも、全て「大法典」のせいに違いない！ だから早く新しいページをめくりやがれ！ …なんてねー。
