無題。

長年電車に乗ってきて、初めて人身事故の当該車両に乗り合わせてしまった。
通勤途中、電車特有のあの気持ちの良い揺れとぬくもりに身を任せてウトウトとしていたところへ、意識の向こう側から聞こえてきた止まない警笛と悲鳴。急停車のG。ホームに降りた運転士さんの、諦めたような、なんともいえない表情。ああヤバイ、このままだと引きずられちゃう、と思っていると、眉間を押していた私よりも一拍早く、目の前に座っていた女性が貧血を起こしてしまった。
結局車両は約40分停車して運転再開。遅れはしたものの仕事には差し障りなかった、とはいえ、なかなかやりきれない朝、でした。