アマリリス。

半年ばかりご無沙汰してしまった前の職場の友人と、お土産を渡しがてら新年の会食。出会ったのはかれこれ10年前くらいになるのかな。当時から退職に至るまで、彼女とわたしの組み合わせは役職的に異色すぎて、最初はそりゃあ気を遣ったものだけれど、どういうわけだかウマが合い、そのまま今に至る。修羅場を一緒に乗り越えた、と彼女は言ってくれるけれど、わたしは特に何にもしてないような? とはいえ、ある一時期の波乱の日々を共にかいくぐったことは事実ではある。


ところで彼女はわたしの3つ年上。3つ上、という年齢はいつもわたしに独特の示唆を与えてくれて、それは男女問わない現象なのだけれど、今日もまた自分の気づきに大いに役立つエピソードを(知らずに)語ってくれた。それは、七年間をめぐる物語についてだったのだけれど、飲めないシャンパンとワインをあおりながら聞くそのストーリーは、自分が諦めたもの、手放したもの、徹底的に足りなかったものを確認するのには十分だった。この話を聞くために、今日は彼女に会ったのだろうかな。


その後渋谷に移動して手帳を買う。ここ何年か携帯電話のスケジュール機能だけでしのいできたのだけれど、やはり紙に戻ろうと思う。いや実際には去年から戻っているのだけれど、今ひとつ使いこなせなかったので、今年は改心して再トライ。さて、続くかな? 今回は。