告白。

東京ドームのチケットを譲ってくれた友人と、やっとゆっくり話をした(氣志團の)。
ここでこんなんなってますけど、てなことまでは言わなかったが、誘ってくれたあの夜以来、彼らがどんなに私のツボを突いてくれたかについては、改めてしっかり告白しておいた。


「普通のね、いいお兄ちゃんたちなんだよね」


と言った彼女の言葉に深く頷く。その「いいお兄ちゃんたち」が、必死こいてカッコいい生き様を見せようとしてくれているのだ、という思いこみが私を熱くしている。
本人たちのことは知らないし、知りようもない。ただ、彼らが意図して送り出す音に、ビジュアルに(團長の場合は言葉に)、私は自分の誤解を被せて楽しんでいる。


ほら、自分の記憶の中に、既に氣志團は存在している。
アルバムをめくれば目の前に広がる、中学時代の放課後の音楽室や、高校時代の廊下の奥に。そうして、あたかも彼らと一緒に年月を過ごしたように、私の記憶はどんどん捏造されていく。こんな風に、懐かしくて温かい思い出とともに、彼らに憧れ続けられたらどんなに素敵なことだろう。


もちろん、リアルでライブな彼らを拒絶するわけじゃない。画面の中なんかではなく、同じ空間で熱を共有する体験は、まだまだもっと重ねたい。けれど、全く違う欲求として、「自分の大事な部分を守るための、いつも心に氣志團がある生活」ってのも悪くないよな、と思う。ただ、それは個人的に実現すればすむ話だ。そして、それならあまり深入りしない方が幸せだろうよ、とも思ったり思わなかったり。手遅れですけどね。


# 本日の1曲:「One Night Carnival (原宿暴動Ver.)」
# ステータス:中毒状態です。