1日のうちにも僕は旅する。心の旅を。

ンゴッ!


ちょっと空気の流れを変えようと思って深呼吸したら、鼻から変な音が出ちゃった感じ。お世辞にもスマートなやり方とは言えないけれど、結局気持ちは切り替わったのだからまあいいか、そもそもスマートなやり方なんて辞書にもないし。
何とかしよう、せねば、と思うときほど思考は袋小路に迷い込んでしまうのだけど、気晴らしにちょっと口にしたチョコレートが美味しかっただけで、気持ちはあっという間に晴れやかになる。そうだ、そのくらい世の中なんてあっけない。


夕べ(2日のこと)はひと晩中「他人の空似」というタイトルで長々としたラブレターを考えていたのだけれど、案の定煮詰まってしまった。いいところまで来ているのに、気持ちの尾っぽが捕まえられない。もどかしい、むずがゆい、じれったい。けれど、いつかはきちんと思いの丈を(自分のためにも)書ききってみたいよな、と思うので、「スポン!」と、まるでヒルズを食べた猫の毛玉がお尻の穴から飛び出るように(出ないって)言葉がポンと放たれるまで、気持ちはペンギンの卵のように足元で挟んで温めておこう。そしてそのことを忘れないように、ここにこうしてメモしておこう。
「わたしは、あなたにとても似ているような気がします」
いつか、過不足なく伝えられる日がくるといい。