「自らを由とする。それが、FREEじゃ!」

……わ、わわわわ!! こんなことってアリか!!


そして『只野』のあと、「なんとなく」チャンネルを合わせていたら、襲名を控えた勘九郎がインタビューを受けて居た。じゃ、ここに決定。この人のことは、とあるひとつのテレビ作品によって、昔からとても好もしく思っている。本当にいい作品だった。泣いた。打たれた。影響を受けた。……と思ったら、まさにその作品の話をしてるじゃないか。へぇー懐かしい。その時リアルで團長と同い年ティーンエイジャーだった私は、それこそ滝のように涙を流して見終えたのだったよ。放映後、番組の告知する新聞だって発掘して切って取っておいたりしたはず、あまりに惚れ込んでさ。再放送を心待ちにして、確かビデオも録ったよなぁ。


「自らを由とする。それがFREEじゃ!」


そうそうそう。たしかそんなセリフだ。そして私は、あまりにも感動したため、志望を変更してでも塾長の開いた学府へ進みたいと思ったくらいだったのだ(もちろん進んでないけれど)。いや、それにしても懐かしい。そして、何だって今さらこんな古い話を? 襲名だからか? それはさておき、「あれ」もDVDとかにならないかな。売ってないのかしら……(調べる)……ないんだぁ。ビデオ、しかもレンタル落ちならある、のか。うわ、高! もう一度テレビでやってくれたら即録だけどなぁ。でも、あり得ないか。古い番組だものね。
……ん? いや、まさか、この流れは……?????????


電光石火で番組表を調べる。


『十八代目中村勘三郎襲名記念特別番組』
【第二部】幕末青春グラフィティー 福沢諭吉


ビ、ビ、ビ、ビンゴーーーーーーッ!!!!!!


ひらめいたのは、なんとドラマOA2分前ですよ!! うわーん、もっと早く気づいていたら、【第一部】のインタビューも余すことなく録れましたのに……いや、でも背に腹は代えられない。この番組が労せずしてデジタルメディアに残るなら御の字だ!! どうしよう、こんなサプライズ、嬉しすぎる〜〜〜〜〜!!!!

しかし、今日こそ早寝しようと思ったのに、またも寝られない夜になってしまった。いや、いい。泣くぞ。