地震大丈夫でしたか。

昼前にかの地で地震。大変馴染みのある地名ばかりがニュース速報のテロップに踊って心配が尽きない。どうしようどうしようどうしよう、としばらく逡巡したけどやっぱりメールを送ってみ……たら、そういう人が全国的に多かったのか、サーバに蹴られて届かなかった。なぜかちょっとホッとしたり、それでやっぱりホッとできなかったり。どうでしょう、大丈夫でしたか。


昼からは外出。ボーカルとギターの人に会う。って、我ながら展開早っ! そして、どうなるかこうなるか全くわからないけど、とりあえずリハに入りましょう、一緒にやってみましょう、ということに。イヤーッ! いつぶり!? 本当にホントウに、自らの意志でまた始める日が来るとは思わなかったー! えーとあの、こちらポンコツですけど、どうぞよろしくお願いします……って、まだ何もかも全然未定ではあるのだけども。ただ、今日話してみた限り、頭の中ではどんどん「やってみたいこと」がクリアになっていくのがわかったので、結構割とイイんじゃないかと……いやいやいや、まずはこちらがブランクを埋めることから始めます。そして思い詰めすぎないように気を付けます。もちろん「身の丈」は死守の方向で。ちなみに、自己紹介がてらセレクトしていった曲の中にコッソリ氣志團ちゃんも混ぜておいたよ。それはそれで、否定されないどころか肯定してもらっちゃったのでホッ。


そういえば、ピンチの時にはあの扉の向こう側から、どっかで見たことのある少年がじっとこちらの様子を伺っているのが見える、と言った人がいたけれど、私の場合はどうだろう。「どこかで見たことのある」というならば、ちょうど16歳くらいの傍若無人の跳ねっ返りが楽しそうにしているのを、ピンチと言わずこちらがじっと覗き込んでいる(覗き込み続けている)、そんなところだろうか。まったくこっちはこんなに大変なのに、お前はつくづく楽しいこと以外知らないヤツだな。羨ましいよ。そして、そのお下げ髪の跳ねっ返りが翻す三つ編みの尻尾を追いかけては掴み損なって、もう随分長いこと迷いの森でくたくたになっていたような気がする。アタシはもう二度と、あんな風に呑気に跳んだり跳ねたりできないと諦めながら。


まあ、さすがにその幻も見なくなって久しかったわけだけれど、数ヶ月前のある日あるとき、お下げのヤツは突然現れ、初めてこちらを振り返ったかと思うとこう言ったのだ。「アンタ、忘れちゃったの? アンタが楽しかったのは、そもそもこういうことなんじゃなかったの?」傍らに従えたのは、赤だの黄だの、あのいろんな色をつけた楽団の人たち。凄い挑発。だから、乗らないなんて選択は初めからあり得なかったのだ。あの時もいまも。


……と、いろんなことを都合のいいように解釈していたら、夜しなになってメールが届き始める。はあ、何事もなくてようございました。そして身体は大切に。元気があれば何でもできるというそうですから、とにかく無理はしないこと。ま、それが出来れば苦労はないね。こちらもね。