間違いメール。

先月私の携帯に、突然見知らぬアドレスから同じ内容のメールが5件続けて送られてきた。Yahooメールからで、本文にはURLばかりが並んでいる。察するにそれは懸賞系とかポイント系のもので、多分クリックしてあげると、このIDの人が喜ぶ仕組みになっているんだろう。


どういうわけか業者がやっているDMという感じはしなくて、例えて言うなら、自分がPCでチェックしたものをメモがてら携帯に転送した、って感じ。それにしてもいっぺんに5度も送らなくてもいいだろうよ。まあ、単純な送信ミスだとも思うので(何と言っても私のアドレスはほんの5、6文字で出来ているから)放っておいた。


すると、約ひと月が経過したこの金曜の午前、またしてもメールが届く。前回のものが不審だったので、なんとなく消さずに取っておいたから、同一IDであることは間違いなかった。開いてみると、果たしてそれは


「○○医院(婦人科) 女医さんなので話しやすい。ただし要予約とのこと」


という、これまた超個人的なメモ。


彼女に勧めようとでもしているのだろうか? それにしては事務的過ぎるよな。件名もないし、愛想的な導入のひと言もない。でも、仮にメモだとして自分の携帯に宛てたつもりのメールなら「届いていない」時点で気づくだろう、とも思ったりするし。
あまりにも謎だったので、また消さずに取っておいたら、今日は路線案内の検索結果が届いた。どうやら地元と思しき駅とその医院の間をつなぐ路線を調べていたらしい。やっぱりこれ、「違ってますよ」って返事するべきなんだろうか。だけど今時分は、何から何がどうなるかわからないから、やっぱり放っておこうかなぁ。


合計3種類のメールを受け取ってみて、何となく今は、そのメールの送り主は女性のような気もしてきているのだけれど、どうなんだろう。よりによって、そのIDに使われている文字列は、長らくとても好きだった人の名前にどこか似ているものだから、少し惑わされている部分もあるのかもしれない(もちろん、送り主はその人ではない)。

安い映画や小説ならば、ここから何かが生まれても良さそうなものだけど、まあ触らぬ間違いメールにたたりなし、ということで、やっぱり放っておくことにしよう。