MY ONLY ONE。

待ちに待ってた写真集『BOYS BRAVO!』の、CD付き限定版がやっと到着。通常版の発売はツアーとともに、だったんだっけ? 一体あれからどれだけ経ったんだという感じなのだけど、私は噂に聞いていた1枚の写真が早く見たくて、見たくて、見たくて、見たくて、最後にはもう、オマケのCDよりも何よりも、それだけが見たくて、焦れていた。


どうせね、探すのも苦労するくらい小さな扱いなんだと思う。きっと、ちょっとした切れ端に、かろうじてわかる程度写っているくらいなんだと思う。それでも、この本の中にそういう痕跡が認められるというのが嬉しいじゃないか。だから、GIGでいつも客入れのざわめきの中から砂金をすくうように聴き分けているSEが如く、そのカットだって、逃さず、漏らさず、必ず探し出そう……そんな風に殊勝にも思っていたら、実はお目当ての写真は、私の陳腐な想像なんかよりずっと大きく扱われていて、見逃すも見逃さないもないくらいあからさまなものだった。もう、えーーっ!!! と思わず声が出てしまうくらい、ちゃんと写っていた。


これだったんだ。私はてっきり『MEMORIAL BOOK』なんだと思っていたのだけれど、それは違ったんだ。なんというか、そういう意味では予想と異なっていたのでホッとしたというか、異なっていたことでより驚いたというか、薄く抱いていた期待は外れたというか。そして、モノがモノだけにかえって軽くショックなような、何とも複雑な気持ち……って、実はそんなに驚くことはないんだけどね。だってタイミング的にはきっと、誰かが四谷に行って手に入れたのをたまたまパスした、というところなんだろうからさ(まさか直接行って貰ったわけではあるまい)。それでも、ちょっと生々しい。
そして、あれを隅から隅まで読んだのかしら。ところによっては重たいところもあると思うんだけど、そんなことは関係ないか。こちらは思い入れたっぷりに反芻してしまうから背負いきれなくなるだけで、向こうにしてみればそこまでのことはないだろうからね。


なんにしろ、こうなると「知らない」わけは絶対無いのだけれど、「知ってる」ということもまた不思議な気がしてならない。単なる偶然とか、知らない誰かのお気に入りであるとか、そういう程度であればずっと気楽なんだけど。無理か。それならそれで、ピーターパンとかなんとか、あんまり暗い穴は覗かないでいただきたい、って、これまた大きなお世話なのだけれど、やっぱりザワザワとする心は止められない。やだなぁ。