Same.

少なくとも5年は経っていると思うのだけど、驚くほどギャップが無かった。それはもう恐ろしいほどに。ひょっとするとこの空白は、実はたった1週間くらいの出来事だったんじゃないかと思うほど、いたって普通のひととき(と思っているのは私だけ?)。


ひとしきり話し倒して解散。そのあと会ったカナダ人に、「今日あった出来事」として事情を説明したらば、「Same?」と念を押されたわけだけれども、その問いにはただただかぶりを振って「Same……!」と答えざるを得ないくらい、お互い様にお互い様だった。時間のマジック! でも考えてみたら19の頃からのつきあいだもの、前提として共有しているものがありすぎるのだ。おまけに、双方とも「そう遠くへは行っていなかった」ということが確認できたのだから、それだけでも今日の価値はある。
いつかまさかこんな日が来るなんて思いもよらなかった。よらなかったけれども、想像の範囲内といえばそうかもしれない。


さて、どこまで行けるかな。どこかへ行けるかな。いや、どこかへ行かなくては。どこまでも、行かなくては。
そのために、私は目を覚ましたのだから。