妄言虚言の夜(※テンション高いです)。

不覚でした……。ひょっとして私、自分が思ってるより多分ずっと好きなんだろうなー。と、いうことを、改めてつくづく実感した夜でした。なんて、実はもう何度も踏んでいる手順ですけど。とほほ。


さて、今日は地元が一緒と噂のバンドのライブに氣志團ちゃんが出るというので、ちょっと行ってきました。というのは真っ赤な嘘で、氣志團ちゃんも出るというライブの対バンが、同じ地元だったり昔担当だった美容師さんにそっくりだったりしたのでした。場所は新宿。この10余年あまりにも近寄らずに居たら、なんと関東平野がいつのまにか移動していて、ロフトも西新宿からコマ劇の裏に移転していましたよ。でも、あのチェッカーフラッグの床を見たら、確かにここはロフトなのだと実感。凄いね、私はどこまで行くんだろう。


会場はとても広くて、私が入場するまでに少なくとも300人は入っていたと思うのだけど、幸運なことに「ライブハウスだったら大体ここに陣取る」というような場所がスポッと空いており、その場所で、DEEP PURPLEから椎名林檎まで取り揃えたSEに身を任せていました。最終的には500人以上はかるーく入ったんでないかなー。
そして、定刻を5分は過ぎた頃『BE MY BABY』がカットイン。ぬおおー! 果たして私は今日、見たい観たいミターイ! と思っていた、あのゴリゴリの純粋氣志團を目の当たりにできるのかしら? 願わくばオールインストで! もう、誰もニコリともしないような、見てるこっちがチビらんばかりの豪速GIGを!

……という願いも虚しく1曲目は『キラキラ!』。正直、房スカで来るかと思っていたのでちょっとビックリ。ふふふ、でもいいね。もうこの位置で見られるということが素晴らしい。そして團長は笑顔全開ですよ!


セットリストはそのまま『勇気』『ゴッスピ』『鉄ハ』へ。『勇気』は、正直今日出てくるとは思わなかったけれど、ある瞬間からとても好きな曲になったので、聴けて嬉しかった。あの照れくさい歌詞がね、あの照れくさい中にある「行間」がね、凄い好き。忘れない、忘れない、忘れない。忘れない。


そうこうしているうちに、『ワンナイ』が始まりました。と思ったら微熱が! そうか……やっぱり控えてるんだな。でも、SUMMITの時みたいに独自コーナーがあったわけじゃないからOKです。しかも途中にタメはなく、あっさり終了。でもね、不思議と不満は出ません。なんというか、全編通して(團長のMCも含めて)、他人様の(それも大好きなバンドの)イベントに呼んでもらった「若輩な感じ」が出ていて、それがむしろ良かった。気づいてみたら團長は短ラン。そこも「若輩」っぽくてイイ!(笑) 出順はどうなるんでしょうね、と思っていたけど、トップバッターらしくて何だか素敵ー(※んなことゆってる時点で「ゴリゴリで豪速の」は完全に忘れてました<というか許容してました)。


それで次の曲は……と思ったら、團長が「OK、オレのマブダチの曲やります」とな。何だ? と思ったら、あらま、なんと。目下ダーイ!ヒット中の『アゲ♂アゲ♂ エブリ騎士』じゃありませんか! えええ! これを!! 生で!!!(笑) 
そして、ここでまた、ちょっと確信(基本的に「妄想」と同義)的な出来事があったりなんかして。


『ワンナイ』で微熱が出てきたらステージはもういっぱいいっぱいなわけですが、その人口密度のままナナナへ突入。そして、来たるパートの瞬間、オーディエンスの目は一斉に「あの」星屑さん(微熱なので星条旗タンク)へ注がれていたと思います。しかし、今日は「氣志團が團長のマブの曲をコピーして演奏」しているので、ボーカルはそのまま團長が務めました。星屑さんは笑顔を崩さず踊っています。ああそう、やっぱそう、この人もまた、團長にとって欠くことはできないヒトなんだなぁ……(U子さん、この辺についてはまたとくと語らせてください! え、イヤ?(笑))。
なんというか、右のトミー、左の輝矢。っていうの? あるいは太陽と月? 例えが格好良すぎてツボを突かないぜ。まあつまり、團長にとってどちらも欠かすことのできない参謀なのではないかなーということなんだけど。ホント、本当に「きっちり」仕事こなしてるよ。凄いよ星屑さん! 凄いからこそ團長、輝矢にばっかり頼らないで(!)、トミーにだって、振られたトークに乗ってきたところをブッた切るような仕打ちをせずに(ツアー中時々気になりました……)頼ってくれ! だって少なくともメンバーだもんトミーは……(以上妄言終了)。


……と、1曲の間にめくるめく妄想を巡らせながらセットリストはラストの『ゆかいな仲間たち』へ。そうか……(やっぱりちょっと諦めきれなかった)。全体的には、本当に「楽しい」GIGでした。演奏も良かったよん。横アリの時の方がドキッとすること多かったくらい。といえるほどの耳ではないけれども。
そして、私はやっぱりゆっきが「羨ましい」のだということもわかりました。だって、あのフロントマンの背中を拝みながら叩けるなんて、想像しただけで鼻血出そう。次に登場したロリータちゃんの「ずっとあっち側に行きたかった!」ではないけれど、もし私が楽器を全うできていたなら、一度はあの背中を見ながら叩いてみたかったなあ(って、だいぶ大きく出たよ)。



その昔、一生懸命ライブハウスへ通っていた頃、このステージとフロアを経だつほんの10数センチの段差が、なんと超えられないことだろう、と思っていたけれども、そして私は、そのステージに立つことではなく、違う立場で「あちら側」に行くことを選んだけれども、20年経ってみれば、再び「こちら側」なのでした。そうだねぇ、きっと氣志團ちゃんも、結成20年くらいになった時にもう一度見たら、ものすごっく楽しいんじゃないかな。いい〜感じでね。


ロリータ18号は、ライブを見たのは初めてでした。トーブさん格好いいなあ。ゆっきも今日は(!)素敵だったけれど、ドラミングではトーブさんの方がちょっと好きかも。まあ、こればっかりは「スタイル」で好みが出てしまうので、一概に比べられないのだけれどね。
そしてケントリは、結局また対バンというかたちで(本日は主催ですが)見てしまいました。いやー、もう!!!! なんだかいろんなことを思い出してしまったよ……。正直言うとね、私、「あの頃」パンクロック好きじゃなかったもん(だって誰も上手くな(略)でもコピーしてたけどね!)。ということを反省しつつ、今また音楽が楽しいよなぁ。本当に、素直に聴けちゃうよなあ。そして、こんな風に楽しくさせてくれるのは、やっぱり誰あろう「いいお薬」の皆さんのおかげだなあ、と思っているのだけれどもね。


オーラスでは、ケントリとゲストのセッションがありました。ロリータからマサヨさん、そして氣志團ちゃんからは團長……だったのだけど、團長の「アイツも呼んでいいっすか!」というお願いが終わるかどうかのところで光ちゃんがステージに登場。なんつーか、フツーに表情が「感激」している感じで、えらく愛らしく感じたのだけどどうかしら。
2曲ケントリの曲を演奏したあと、多分あれは内緒のサプライズだったのでは、と思うのだけど、『ワンナイ』のイントロが。そして、促されて氣志團ちゃん全員がステージに。楽器を持っていないのに自分たちの曲が演奏されている(演奏しているのはケントリ)状態に、メンバーは相当照れて戸惑っていて、その景色が大変よろしかったです。ゴリゴリ希望はどこへやら、もう笑って笑って、笑わされまくりで(あーれー)終演を迎えた、のでした。


こういうGIGは、楽しくて当たり前なんだよね。そして、当たり前に楽しかっただけに、「大丈夫かも」と思ったことも確か。こちらからは伺い知れないストーリーがちゃんと「あちら側」には存在していて、それは想像しているよりもきっとずっと上手く機能している……と思うことにするし、できるし。というわけで結論は、またしても「團長のことを考えすぎるていると女性ホルモンの活動が活発化してビックリ!」というところに落ち着くわけです。團長すごいね! お誕生日も、おめでとうございます。ナナナ。