強意の三ツ巴!!〜同窓会祭〜@O-west

「イベントで氣志團ちゃんか〜。こりゃまた激戦……というか、直前まで粘ったら意外にオークションで買えちゃったりする、の?」などと思いながらふとチケットぴあを覗いたところ、意外や意外「残席わずか」の表示を見つけたとある日。せーのーでポチッ! とばかりチケットを購入し、本日はO-westにて万博以来の(ったって1ヶ月経ってない)氣志團ちゃんを見てきました。対バンは、THE SNEAKERSと祭人生ゲビル。スニーカーズは、去年の男闘呼塾SUMMIT以後もたびたび見かけるチャンスがあったのだけど、ゲビルはお初。しかしまあ、本日は緩めに見に行きましょうよ。万博楽しかったんだもん。いいじゃんいいじゃん。


……などと思っていたら!!!


まあ、とんでもないステージでした(笑) わたくし、あの東京ドーム以来もうかれこれ14回ほどGIGに参加したようなのですが(数えてみた)、正直、初めて見ました。あんな「極悪」な氣志團!! そうねー、いつも言ってる「ゴリゴリ」というのは、もしかしたらこんなのに近いのかもしれない。とにかく酷い(笑)なんたって愛想がない(てことはないかな? よく笑ってたし。大体ね、あんなに悪楽しそうなんて!)


まず、出で立ちが学ランじゃなかった。アレですよ、悪魔ラン? 秘宝館で見たやつね。それから楽器隊はベートをかけていませんでした。その代わりに、シネde極東で流れた「鬼死團」みたいなメーク(の各色版、のマスク)を装着していました。うむ、ここで改めて思ったのだけど、やっぱりランマちゃんには一度エース清水の格好をしてもらいたいなー。もうそっくり、ピッタリだと思うんだけどなー。これだけは、初めて見たときから思ったんだよな。そして二人で並んでみて欲しい(笑)
……というのは置いておいて、楽器隊以外のメンバー、とくにフロントの踊ったり跳ねたりする人。あの人は……おお、あの人は唯一学ランだったと思います。しかし、カラーのテープなどはない、本当に普通の学生服。そして、同じくベートをかけていなかったのだけれど、代わりに「Lucy~en~Roullet」のギタリスト・将軍の鉄仮面をかっぱらって(?)被って居ました。それも終始(!)。
そして最後に登場したのボーカルの人。おや、いつもよりベートがさらに黒い感じ。これだとあんまり表情見えないかな、寂しい……と思ったら! 途中から外してしまいましたよ。若干濃厚めなメークで(マスクなし)、海賊ルックのカインさんのような衣装(ていうかカインのやつ?)をお召しでした。お、そういえばベースの人も、カインさんのキャプテンハットを被ってましたっけ。


MCはもうずっと、


「オマエらの給料が上がらないのは、俺たちのせいだー! フハハハハハハh!」

「オマエたちが道で転ぶのも、みんな俺たちのせいだー! ブハハハハハh!」

「最近嫌なことがあったやつ! それはオマエのせいだー! ぴゃーかぴゃーか! ぶははははははh!!!!」


てな調子。ステージから水はブン撒くし、ここのところステージでは性善説を地で行くようなボーカルの人でしたが、まあ今日は文字通り「性悪」な翔やん。素敵! 今日だけは「團長」というより「翔やーん!」でした(呼ばないけどさ!)。


1曲目は万博同様「NEVER LAND」だったのですが、その出だしも、


「ワン! ツー! ……いかねぇよ〜〜!!! ブハハハハ!!!!」


と、ほとんど悪魔的(「悪魔」がやってるバンド的っていうべき?)
若干、周囲のあからさまにKISSESな女の子達は硬直していたようにも思えるのだけど、その辺どうだったのかしら(笑)


セットリストは、


1.NEVER LAND
2.勇気
3.鉄のハート
4.キラキラ
5.愛と平和


の5曲のみ。本当に、微熱も出ず何も出ず、態度極悪でドカーンと演奏して帰ってしまったので、意外と持ち時間の間にマスクを外して通常ランで出てくる、くらいの演出があるのかも? と思ったら、そんなことさえありませんでした。


しかも! 終始鉄仮面を被っていたDANCE&SCREAMの人は、本当にそのまんまでステージを降りそうになっていたので、見かねた(?)翔やんが鉄仮面を外してくれたのですが、中から出てきたのはなんと別人の「ロブ」(笑) いや、単に額に「ロブ」って書かれてただけなんだけど。とにかく、あの青い人ではありませんでした。各地から飛び交う怒号と悲鳴。「アタシは何のために来たの今日〜〜!」でも、愛と平和で引っ込む前までは確かに本人だったんだ(ろう)からまた底意地が悪いよ(笑)


いやーもう、なーるほどねー! 痛快過ぎでした! やっぱり昔なじみとのイベントだと、このくらい振り切れたくなるのかな。万博(とその他もろもろ)でだいぶ突き抜けたのかな。うーん、それにしても……?


と、氣志團ちゃんが終わるまでは思っていました。


思っていました。


思っていた、


が。




ゴメンナサイ。


ゲビルが始まったら、完っっ璧に持って行かれてしまいました。ぐっはぁーーーー!


正直、本日一番の収穫は、ゲビルでございました。あらまあ。正直、私の太鼓心が完全に揺さぶられました。だって、太鼓+スピード+重低音で責められたら、そらもうイチコロですよ。えー、しかも次は初台DOORSであるの? やばい、あの箱凄くいいじゃないいですか。むむ、でも当日はじいちゃんの法事なんだな……しかし悩む。真剣に(余談よね)。


というわけで、本日氣志團ちゃん(というよりはむしろ團長?)が異様に気合い入っていたのはつまり、ゲビル故だったのか! そうなのか! と言いたくなるほど、こうなりゃやっぱりプレーンないつもの氣志團ちゃん(で、なおかつゴリゴリ)が見たかったような……と思ってしまうのでありました。いや、極悪氣志團も悪くないんだよ。楽しかったんだよ。楽しかったというか、本当に痛快だったんだけど、でも空気はゲビルだったー。

男闘呼塾SUMMITのときは、主催者というスタンスがラフでアットホームな雰囲気を作ってた。くそったれナイトのときは、「若輩」な感じが新鮮で、嬉しさ大爆発! みたいなオーラが眩しかった。でも今日は、あれで、あの調子で曲がもう倍あって、かつゲビルがなければ、大満足だったろうなー。ホント、團長は最近好き好き言い過ぎだと思うので、そろそろ嫌われ者に戻ってみたらいいのではと思うのだが……と、ついつい痛めなことを言いたくなっちゃうな。そのくらい、なんというか語らずにはいられない今日のGIG、いやさイベントではありました……。


万博の秘宝館で、昔の氣志團ちゃんのフライヤーなどをたくさん見ることができたのだけど、今から5〜6年前、つまり今日の面子で頻繁にGIGなどをしていた頃といえば、私は家出そのうえ道ならぬ恋に勤しんでいたわけで(!?!)、音楽になんてまーったくアンテナを張っていなかったんだなぁ。活動範囲も、同じアングラでもベクトルが全く別方面に向かっていた頃だものね。
けれど、そのフライヤーたちに


「劇的バーニングライブ」「ビシバシ純情!」


などという文字が踊っているのを見たら、「ああ、もしその頃このフライヤーを発見していたら、私は間違いなく氣志團を確かめに行ったなー」と思ったりしたものでした。したらば、その時私はゲビル氣志團、どっちに転んだのかしら。そういう「もうホントどうでもいい」ことを考えてみたくなるよな、そんな夜、でした。




ところで、氣志團ちゃんの出順を待っている間、ボケーっと立っていたら、すぐそばにいる方々が若干熱めのトークを交わしていました。


「そうなんだよ、○○さんはそれでもう頭きた! 見に行かん! て書いててさ」


「え、そんなの書いてあった? どこに?」


「ブログにさー」


……ってのは、私もアンテナに入れて折に触れて拝見しているとあるサイトのことだったのだけれども、ひょええええええええびっくりした! 彼らがその方とリアルに繋がっているのかどうかは定かでないけれど、なんというか、インターネットで何某かを物すというのは、大した影響力があることなんだー……と、改めて弱小ながら思った次第でありました。いやね、いつも後からネット巡りして「ああ! この人もあのGIG見てたんだ!」なんて勝手にシンパシーを感じる瞬間があるのだけど、今回はまた変化球のシンパシーでした。「はいはい! ワタシも読んでる!」って、そんな風に話に割って入るのも何だものね。しかし、その方が今日のGIGなんかを見てどんな風にばっさり斬るかは、ちょっと興味あるところ、ではあるかな。


さて、次に氣志團ちゃんに会えるのはいつかなー。