あの時の風がまた吹くといいけど

日がな一日の立ち仕事と勉強の帰り、矢も楯もたまらず買ってしまったのは岡村ちゃんの『OH!ベスト』。収録曲は手持ちのものとそれなりに被っているので、どうしようかなーと悩んではみたわけだけれども、95年以降の活動はほぼ押さえていないのでやむを得ず。アルバム含めて地元のブックオフにも出てなかったしさ。


それをプレイリストに追加しながらまた、「例の1曲」で立ち止まる。
あの曲を聴いていたとき、何をしていて、何を考えていたのかなぁと思うと、一瞬にしてみぞおちの奥の方にある安全弁が閉まるのだけれど、まあ思い出すよね、自然に。当たり前に。だったらいっそ聴かない方が、いろいろとさざ波が立たなくていいじゃないかと思ったりもしなくもないのかもしれないけれど、まあ聴くよね、普通に。同じように。エンドレスで。そうすれば、よく晴れた冬の終わりの日比谷公園のベンチにまた戻れるんじゃないかなとか思いながら。


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ちなみに、「振り返り好き」ではあるけれど、日々の生活では別にそこまで首が後ろ向きに付いているわけではない(はず)。ただ、日々の生活には何かしらのスイッチがあって、それが時折押されるのを楽しみにしている、ところはある。もちろん、そのおかげで結構収拾つかなくなったりもするのだけれど、今は多少は大人になったので、そんなとっちらかったところだって、双眼鏡で覗くように楽しむこともできるのだ……って、それがいいことかどうかは全くわからないけれども。


さて、ジャムの手伝いをもう少し(ほとんど朝になっちゃったけど)。