いろいろ思わせる男。

2日連続岡村ちゃんの爆風に晒されたのち、限りなく本番前最後の稽古を終えたらなんとなくテンションが下がらなくて、月曜日だというのに同僚と一緒に激辛韓国料理を食べに行ったら完全に胃がイカレてしまった……。今日は朝から殆ど食べられず。といって血糖値下がって頭が痛い。ついでに寒気……ってこれ風邪の諸症状!? 今週来週は大事な身体なもんで、無理せず暖機運転していきます。とほほ。


というわけで、横浜2日めのことを忘れないうちに思い出したいのだけれど、あんまりやりすぎると本気で熱出そう(笑)。でもやっぱり放っておきたくない! から、忘れたくないところだけでも書く!!

  • 2日目は2Fで鑑賞。1日目はフロアで、2日目は上からしっかりと……というのは、今回の日程が発表されたときからぼんやりと描いていた青写真。まあまさか全日参戦をやってのけるとは思ってなかったわけですが…(?)いやでもしかし、この作戦成功でした。BLITZの2階はステージもほどよく近く、全てが見渡せて最高のロケーション。あんまり盛り上がりすぎて、かにゃこちゃんをすっかり置き去りにした気分でしたがゴメンよ〜〜!
  • とにかく熱気が凄い。2Fだから? 土曜日だから? とにかく昨日より全然空気が熱くて、待ってるだけでも汗がにじんでくる。お客さんも明らかに昨日より詰まってる。そうだよね、早々にSOLD OUTしたんだもんね。開演前、チラッと1Fに降りて、昨日の弾き語りスポット(上手側)付近を確かめてみたのだけれど、あのままあそこにいたら間違いなくもみくちゃ(笑)でも天国だったろうな〜。Zeppではちょっと頑張ってみるか?(Zeppも1日目は1Fなので)
  • セットリストは基本的に変わらず。とにかく、とにかくあのオープニングが…!!! 本当に、あれに吹っ飛ばされたくて通い詰めるわけなのですが、今日は少なくとも2つ以上の変化がありました。しかも、それってかなり凄いことだと思うんだけど……


 *  *  *


26日と27日と、2日連続してライブ(DATE?)に参戦してみて、何か違っていたことはあるだろうか。そりゃいろいろある。例えば、ひとつは、開演時間が押したこと、押さなかったこと。開場の空気が、熱気が、やっぱり一回り濃厚だったこと。エンディングに『Out of Blue』がなかったこと、あったこと。


でも、それより何よりわたしが度肝を抜かれたのは、3回目の衣装替え(笑)が済んで幕が開き、「adventure」が始まってからあとが、ずっと客電を付けたままの、真っ昼間みたいな空間でステージが行われたこと、それが一番意外で、驚きで、切なくて、嬉しかった。


26日のステージを見る限り、照明は少しアンダーで、ピンクがかっていて、例えば岡村ちゃんに明確にピンスポットが当たるというよりは、空間全体を演出するような感じにまとめられていた。それが、ちょっとだけ岡村ちゃんの表情を読みにくくしているかな? と思わなくもなかったのだけれど、1日経ってみたら、まさか、まさか最後の幕(さしずめ3幕ってとこか?)が開いたら、あんな、あんな素のまんまのステージに変わっちゃうなんて思わなかった(たしか26日も最後は電気点いた気がするんだけど…でも、そういうのって、普通あってもアンコール1曲だけ、とか、曲の1部分だけ、だったりすることが多くないか?)。


こ れ が 岡 村 ち ゃ ん の 意 志 か !

 
と、普段あんまり想像したりしないようなことを想像してちょっと震えた。
顔見たかったのかな。会場のベイベ(お客さん)たちの顔を見たかったのかな。どうだ、嬉しかっただろう(笑)そんな気さえしてきて、本当に胸が詰まってしまった。って、どうなっちゃってんだ、わたしときたら。


それから「だいすき」「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」と続いて、心はすっかりティーンエイジャーに逆戻り。でもね、あのね、岡村ちゃんにはね、もうちょっとアダマス弾いて欲しかったかな。いや、いいんだけど。最後の2曲だけで十分なんだけど。だけど、一体あのカッティングはなんなん? 背骨が一番下から順番に整列し直すようなゾクゾクが走るじゃないか。そして最後の「Out of Blue」でもうグシャグシャ。返す返すもかにゃこちゃん、入り込んでてゴメンね〜〜〜(笑)


 *  *  *


ともかく、10余年の月日を経て再び岡村ちゃんのステージを目の当たりにしたわけなのだけれど、1日目は、自分の「知ってる」「それで好きになった」いい顔がたくさん見られたのが珠玉で、2日目は、ふりしぼるような岡村ちゃんの決心(いやもう、妄想ですからスミマセンスミマセン)に対峙できたのが金だった。


「今しかない」という感覚は、いつ身に付いたんだろう?
もちろん、そんなことも考えられなくなっていた時間もあるのだけれど、今はまた再び何かに突き動かされてる。しかも、それが比較的支障なく(でもないか)遂行できるようになった、という意味では、大人(経済と時間において)になるってのも悪くはないよね。ないよね? ……ないと思いたい。


 *  *  *


ってなことを考えて、ふと思い立ってパンドラの小箱を開けてみたらば、なんと岡村ちゃんのコンサートの半券が5枚出てきました。

  • 1988.4.1 日清パワーステーション(整理番号149)
  • 1988.8.1 日清パワーステーション(整理番号425)
  • 1988.12.29 サウンドコロシアムMZA(整理番号428)
  • 1989.2.28 渋谷公会堂(2階24列45番)
  • 1989.9.27 日本武道館(1階J列8番)


……き、記憶が……(汗)
そして、チケットの痕跡から、わたしが大風邪をひいて欠席したのはMZA有明だったことが判明。……そうだったか??
そして、渋公と武道館の記憶が……(がっくし)。と、とりあえずDVD探してきます、Peach Showの。ていうか、ていうかていうか、


「1988年の4月1日」


だなんて、よりによってそんなときにわたしはパワステに行ってたんだ(驚)
……そうかもしれない。そうだったかもしれない。あの日、驚いて、呆然として、だけど手元には「ねばならない」チケットがあって。それがよりにもよってパワステで。多分、泣いて泣いて泣きはらすのはそれよりもうちょっとあとのことだったから、まだ半信半疑でいたんだろうな。


あの頃は、ライブに行ったあと何か書き残すなんてこと殆どしていなくて、今から思うとそれはとんでもなく勿体なくて、時々残ってるものを見つけると凄く大切な気がして、そういえば映画が大好きだった大学のクラスメイトの理恵ちゃんは、ちゃんと映画ノート作って全部レビュー書いてたな、素直に真似しときゃよかったな、と今頃になって思うけれど、せめてこんな文明の利器がある今は、思ったことだの夢想したことだのを書きつけておいてもいいのかもしれないな、と改めて思います。
どうも時間の感覚が狂いっぱなし。でも直せる気がしないってことは、もうこのまま生きていくんだろうなぁーーー。