ちょうど三年前の、この道を疾走った夜

きのうのことのように いま はっきりと よみがえる


多分三年前からわたしはこの日を待ちわびていて、三年後の今日、まさにこのフレーズから日記を書き始めるために、こんな細々としたページをこしらえたのかもしれない。


というのはちょっと後付けで、実はU子さんの日記(id:dan127u:20050301)にずっと憧れていたのでした。キャハッ。
しかし、なんだかんだ言っても今日は三年前に旅するにはうってつけの日。11月27日、あれから3年が経ちました。


……という、先日書き付けた自分の文句によるならば「年に一日くらいは書きたくなる、様子のおかしい日記」を壮大に始めたかったわけであるが、残念ながらそこまで集中が高まりませんでした(がっくり)。
まあいつか巡り合わせで、また体中の血液が沸騰するような瞬間がこないとも限らないこともなくもないと思うので(来てくれりゃいーけどー)、その日までじっくりテンションを育てていきたいと思います。ていうかおめでたい噂が届いてますがホント? ホント。あらそう……(空白)*1


で、今日は何をしていたかというと、今月まったく取り返せていなかった稽古にじわじわと復帰。3年前の今日はTちゃんと東京ドームだったのですが、3年後の今日はTちゃん改めT先生に、みっちり稽古をつけてもらっていました。そして、今日の稽古のなかでとても印象に残ったのが


「風を感じるようにアラベスクを」


という表現。Tちゃん先生(あらら)は、日頃から本当にいろいろな例えを駆使して身体の使い方(のイメージ)を伝えてくれるのだけれど、今日の気分としては最も、と言っていいほどヒットしてフィットしたような気がする。
1番のアラベスク。お世辞にも美しく決めることはできないけれど、例えば広々とした場所で、勢いよく自分に向かってくる風を真っ向で受け止めて、斬るように立つ。びゅうびゅうとした向かい風が身体を通り抜けていく。これは……気持ちがいい。
その指導で自分の姿勢がどのくらい良くなって、まだしも「見られる」ポーズになっているのかはとても客観視できないけれど、そういう「感覚にダイレクトに入ってくる言葉」に、何か今とても弱くなっている気がする。


それが証拠に、今日やっと手に入れたその本は、もう最初の1行から体中のあちこちに刺さるような言葉で満ちていて、正直ちょっと泣けた。簡単なことばしか思いつかないけれど、このまま読み進めたら、前書きだけで間違いなく涙が噴き出しそうで、なんで粋がって今まで手を出さなかったんだろう……ではなく、やはり今、いまこの瞬間読むべきだからこそ、なんだなあと感慨を深くした。


習作のような日々の駄文。これはこれでとても自分に役立っているのだけれど、棚卸しする必要もあるかもしれない、な、なんてことを思いつつ。


3年。まったく、たいした時間が流れたものです。驚き。
 
 

*1:と思ったら、同じ内容が転送されてきた! あららららら、おめでとうございます…(笑)