White Courage

敬虔な空気に包まれた場所は、自分にとって懐かしささえ感じる場所だ。
わたしは約束を交わした子どもではないけれど、いつだってそこには親わしくて心強い空気が流れている。そのことだけはよく知っている。


そんな懐かしい、けれど初めての場所で新しい人たちに会う。
理由を聞かれれば「弾かれたから」と言うしかなくて、とにかく押し出されるようにしてたどり着いた。
つまり、そのこと自体が意味なのだと思う。
後先のことはまるでわからないけれど、そうすることがとにかく必要な気がしてならなかった。



今は点と点の何もかもは、いつか線となってやがて奔流となるだろうか


見えない明日は不安だ。
けれど、授けられた勇気の印を握りしめて、明日からも走ろう。開かない扉も、開けていこう。