名前というもの

検索エンジンで自分の名前を確かめてみるほどナルシストなわけではない、と長らく思ってきたのだけれど、つい今さっき、なぜか魔が差して検索してみた……というか、仕事で扱っているリストの中に僅差で同姓同名(異字同音)の方を発見したので、ちょっと興味が湧いたのだ。


そうしてみたら、自分の名前(戸籍に登録されてる、いわゆる本名)が、比較的最近の物語の登場人物に使われていることが判明した。へえ〜、奇遇。
わたしの名前(主に名字。下の名前は極めてスタンダード)は、例えば学生時代、全校に2人といない程度には少数派だったけれども、詩的に美しいかと言われるとそうでもなく、物語向きとは思えない。果たしてこれ、音はどうなんでしょうね(他にも読み方があるのです)……と思ったら、どうやら読みも同じらしい。んま。凄いね。誰がどうやって思いついたのか、それともわたしの名前を知っている人が思い出して使ったのか(自意識過剰)……と思ってクレジットを確かめたら、物語を作った人が本当に昔の知り合いだった。あらま、びっくり。それじゃこれ、ホントにわたしの名前が元ネタなんじゃん(笑)。


その昔職場で一緒だった彼は、当時まだ大学生でアルバイトくんだった。なかなか人当たりのいい少年だったけれど、人当たりが良すぎてちょっと距離感がつかめなかったので、プライベートまで突っ込んで仲良くしたかというとそうでもない(と思う)。ただ、チームとしてはとても雰囲気が良くて、わたしも働きやすかったし、彼も(バイトにしては)相当居心地がよかったようだ。それでかしらん、随分後までメールを貰ったり(結婚式にも呼ばれたっけな)したけれど、その頃にはチームも解散していたし、長らく思い出すこともなかったのだが、とんだところで消息を知ってしまった。いやぁ、活躍してるんですね。チームのみなさんも元気だろうか。
それにしても、その頃の付き合いで名前を拾うなら、わたしよりもチームのリーダーによく懐いていたんだから、そっちの方がふさわしいような、とも思うのだけど、それは他の作品に登場している(あるいはさせる)のかな。
ちなみに、同じ作品中の他の登場人物の名前に心当たりはありませんでした。


ちょうど、仕事の上で「名前」をどうしようかと思う局面がちらほらあったものだから、なんだか不思議な感じ。しかし、どっちかというとこの物語(の人物)の検索結果より先に、己が反映されるようになるべきなんじゃないかと思ったりするわけなので、無断で使いおったヤツにはテメコノヤロと思わなくもないのだけれど(笑)、ある日誰かがわたしを探してgoogle先生に質問したら、同じように「へ〜奇遇」と思うのだろうから、そんな妄想の余地をくれた彼にはやっぱり感謝しておくべきなような気がします。
とりあえず、その同じ名前の人がどんな役どころなのか、物語に当たってみるかな。びっくりです。