アイドリング、OK。

1日目も2日目も、客電が落ちて『BE MY BABY』が始まった瞬間、

「ここは本当に『LIVE HOUSE 武道館』なんだー!」

と思ったものでした。
初めて氣志團ちゃんを見たのが「あの」ドーム公演で、しかもスタンドのずいぶん上の方から見たものだから、初めての印象なんて、ホント米粒ほどでしかなかったけれど、今回はよかったなあ。學園@多摩校の前から5列目っていうのも確かに至福でしたが、今回の、土俵…じゃなくて「センターステージ」をやや俯瞰気味に見られた1日目、ぐっと視線が下がって、かつ土(略)にじり寄った2日目とも、この3年間の空白を埋めるのにちょうどいい距離感だったように思うのでした。

(といっても、自力でチケット用意できたわけではなく、なんと、「名前を書けば合格する」との誉れ高い私立戸塚水産高校のプレミアム推薦入学で、まさかの浪人を果たしたわたくしは、万博に続いて今回もまたU子さんのお世話になって参戦してきたのでありました。U子さんほんとうにいつもありがとうございます・・・・・・(涙))

ちなみに、1日目は2F西スタンドだったので、始まりからしばらく(房スカの間とか)は、あんなに憧れた團長の「背中」を右ナナメ後ろからガン見できる好位置。2日めは1Fに下がって南東へ移動したので、今度は照明を背後から浴びて團長のシルエットが逆光で浮かび上がるというこれまた至福のポジション。遠すぎず近すぎず、夢うつつになるにはうってつけの場所で思ったことは、


GIGが同窓会になってなくてよかった


ということだったかもしれません。

確かに、何かが特段に進化したかといわれると、そういうことではなかったかもしれない。けれど、決して「後退」もしていなかった(たぶん)。変わらず、同じように、そこにいた。それは、GIGを見せてくれた妖精さんたちだけでなく、自分も。それを意識できたことが、今回のGIGの最大の価値だったのかな。

もしくは、2日めのMCじゃないけど、「ちょっとイイところまで行ってて、なのにいつの間にか会わなくなっちゃった二人が久々に再会して、ちょっと色っぽい雰囲気になってる」みたいな、そういう測り合いみたいなものが、とにかく甘酸っぱくてよかったのかも(だからこそ、次のツアーが踏み絵なのかもしれないけど! きゃー)。

あ、でも。

個人的に「全日本イントロのギターリフで大半持っていけちゃうバンド大賞」(自社調べ)ではぶっちぎりで1等賞の氣志團ちゃんは、今回またしても凄かったと思います。
新曲『木更津サリィ』、まさか新曲があるとは思っていなかったわたしは、実はやっぱり結構彼らをナメてたと思うのだけど、あれにはやられた。負けた。
彼らがここからどこへ行くのか、タンデムシートは、ちゃんと空いているのか、その辺りはまだよくわからないけれど、とりあえず素直に「おかえり」と言えた、そんな2日間のGIGだったように思います。

それにしても、GIGの翌日Yahooのヘッドラインに「きしだん2ねん7かげつぶりにさいしどう」という文字が躍ったり、写真入りのレビュー記事が掲載されたりする度に


「ちょっと! それ言わないで、内緒にしといて!」


と思っちゃうのは何でかな(笑)。
きっと、何か凄く大事なものを見せてもらった・・・ように感じたから、だと思うのだけど、そういうことについてもほかのことについても、とにかく上手いこと言葉がまとまらないのは、3年にくらべればチョロいはずの3ヶ月のブランクで、完全に「日記を書くテンション」が崩壊してしまったせいかしら。うーん、要リハビリです。