どうしたんだ、Hey Hey Baby

一報を聞いたときだって、テレビや新聞で繰り返しニュースになっているときだって、そんなに動揺することはなかった。アオヤマ・ロックンロールショウに行くとか、そういうことも別に(全く)考えることはなかった。
ただ、テレビの画面に映った祭壇の前で、スーツをビシッと決めた三宅伸ちゃんが直立不動でギターを弾いている姿にはちょっと胸が詰まり、それから自分が持っている遠いいつかの物語のことを思い出したりしていた。


そして今、リビングのテレビから「スローバラード」が流れている。


…悪い予感のかけらもないさ…


ちょっとたまらん。


時間には限りがある。そして、傾けられる心にも指向性というものがある。ここ最近、自分は何か大事なことを忘れてはいないだろうか。


1年前あんなに切羽詰まっていた心が、今では違うものに向けられている。それは、偶然を装った必然だったと今も思うし、引き返そうとも今さら思わないけれど、そうなるために働いた「突き動かされる気持ち」のことを、ときどきは取り出して考えてみなければ…というより、「考えろ!」と、今そこでボスがシャウトしている。


今年後半の課題、いや、持ち越されている宿題だなぁ。